マイクロセル vs マクロセル
ユビキタス・ネットワーク時代に再び脚光を浴びるPHS/マイクロセル方式
日本発の通信技術として1995年から導入が始まったPHSがあらたな進化を見せ始めている。
PHSは、「簡易型携帯電話」と呼ばれたように、当初は安価な携帯電話というイメージが強かった。しかし、この10年間で地道にネットワーク網を整備し続け、基地局は全国で16万局、人口カバー率も99%にまで達し、日本の隅々にまで行き渡った。ネットワーク容量、周波数利用効率の高さを生かして、音声定額サービスなど、ユニークな通信サービスメニューを提供し、利用者数も急拡大した。データ通信の分野でも、マイクロセル方式を採用し、効率的な周波数利用ができることから、次世代のユビキタス社会のインフラとして、あらためその活用価値に注目が集まっている。
一般に3Gなどの携帯電話サービスは、一つの基地局で数100m〜数kmの広い範囲をカバーする「マクロセル方式」を採用。これに対して、PHSの場合は、数10m〜数100m毎にきめ細かく基地局を設置する「マイクロセル方式」及び、常に最適な通信チャンネルを割り当てるDCA(Dynamic Channel Assignment)制御方式を採用している。これによって、トラフィックを分散することができ、効率的な周波数利用ができるというわけだ。
ユビキタス社会においては、パソコン、ケータイ電話はもちろんのこと、情報機器や家電などが無線ネットワークを介して連携しあうことが想定されている。電波帯域の利用度合いも飛躍的に高まることが予想され、原理的にネットワークの大容量化が可能なマイクロセル方式に脚光が再び集まっている。
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