ビジネスモバイル最前線(5) PHS端末「W-ZERO3」に搭載する
ユビキタスPOS「APOLLO Mobile SaaS」を開発
[2007/03/23]
PHS端末「W-ZERO3」に搭載する
ユビキタスPOS「APOLLO Mobile SaaS」
POSシステムや店舗システム、物流システムなどを提供するプラネット(本社・東京都渋谷区 代表取締役社長 相沢周作氏)は、ウィルコムのPHS端末「W-ZERO3」に搭載するユビキタスPOS「APOLLO Mobile SaaS」を開発、4月から販売を開始することを発表した。
「APOLLO Mobile SaaS」は、WindowsMobile対応のPOSレジシステム。「W-ZERO3」にインストールすることで、開設処理や担当者登録、明細値引、小計後値引などの売上登録業務をはじめ、発注/仕入/返品、単品棚卸などのデータエントリー、商品カタログ紹介や在庫照会などの接客業務支援といった店頭業務に関する機能を、モバイル環境下で包括的に実現可能にするものだ。まさに、「W-ZERO3」を本格的なユビキタスPOSとして変身させるユニークなサービスといえるだろう。
「APOLLO Mobile SaaS」の最大の特徴は、POS機能をSaaSモデルとして提供している点にある。利用企業は、同社が運用するサーバにネットワークを通じてアクセスし、必要な機能の提供を受けられるので、導入が簡単なことが大きな魅力になっている。また、商品マスタは、同社のデータセンタからダウンロードすることで登録できるので手間も最小限で済み、売上データや棚卸、仕入データはウィルコム網を通じてデータセンターに蓄積され、本部のパソコンから端末別、店舗別に参照可能になっている。さらに、基幹システムとの連携も可能で、メンテナンスや運用管理の手間や費用も削減できる。
専用端末を使ったモバイルPOSシステムは従来からあるが、端末が数十万円と高額なため、導入には大きな投資が必要とされていたが、「W-ZERO3」を端末として使用することでコストの大幅な削減を実現したことは、大きなメリットといえるだろう。
対応機種は、W-ZERO3(WS004SH)、W-ZERO3(WS003SH)、W-ZERO3[es]の3機種。W-ZERO3の周辺機器として提供されているプリンターを使用し、レシートの印刷ができるほか、W-ZERO3[es]ではペンタイプやタッチタイプのバーコードスキャナを接続し、スキャナ入力も可能となっている。なお、W-ZERO3ではBluetoothタイプのバーコードスキャナへの対応が予定されている。
「APOLLO Mobile SaaS」のメインターゲットとなるのが、百貨店やショッピングモールなどのテナント。同社では、「百貨店やショッピングモールなどでは指定のPOSレジを使っているため、自店の商品がいつ、どれだけ売れたのかというデータを自由にとることができません。そのため、テナント店舗での単品の販売データを取るために興味を持ってもらっています」(開発本部副部長兼ソリューション2部副部長・鹿山貴弘氏)としている。
また、催事や移動販売など、これまでPOSレジを置けなかった場所でも利用できるので、活用分野はさらに広がりをみせるものと考えられる。